優秀な看護師になって、早く患者さんの役に立ちたい、他のスタッフから頼りにされる存在になりたいと思っているなら、入職前に事前準備をしておきましょう。国家試験前は、暗記することに重点を置いて勉強していたはずです。ですが、優秀な看護師になりたいなら、暗記ではなく、理解することに重点を置いて学ぶべきです。
どこの病棟でも役立つのはバイタルサインの知識。どの診療科でも患者さんのバイタルサインは、必ずといっていいほど測定します。理解しておきたいのは「測定方法」「正常値」そして「正常範囲でない場合は患者さんにどういう症状が出やすいか」ということです。特に、高血圧、低血圧、頻脈や徐脈の症状はチェックしておくと良いでしょう。症状においては、患者さんの自覚症状、看護師が観察する他覚症状に分けて考えると、患者さんに質問するポイントや自分が観察すべきポイントが明らかになります。
検査値も覚えておくと役立ちます。特に血液検査の項目は、患者さんの状態を把握するのに大切な指標です。治療の効果が出ているのかという指標にもなりますし、値から患者さんに起こりやすい症状を予測できます。代表的な項目は、貧血の指標であるHb、感染の指標となるWBC、またCrやBUNは腎機能の指標など。また、AST、ALTは肝機能の指標となりますし、血糖値は血糖の変動を知ることもできるので、ノートにまとめておくと役立ちます。優秀な看護師を目指している方には〈https://yoikangoshi.net〉もおすすめです。